藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

中国法

物権法司法解釈(一)

物権法司法解釈(一)が出そうですね。 http://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzA4MDI4Nzk3Nw==&mid=400924662&idx=1&sn=b2bdc10d88dc9c156f9d6f00b03788fc&scene=5&srcid=1211kfKMgvKeSGLPdRrGqrgf#rd 最終的に条文が確定した訳ではないので,実際の司法解釈と…

中国法研究会

当職主催の中国法研究会を下記日程で開催します。 2013年6月7日(金)午後6時30分〜 テーマ「日中間における消費貸借上の問題点」 発表者:仲井晃(弁護士法人淀屋橋・山上合同 弁護士) 趣旨:本年5月の外貨管理の規則改正を踏まえ、日中間の金銭…

中国律師を募集しています。

私の所属する弁護士法人淀屋橋・山上合同では,このたび,大阪事務所で,中国律師1名の採用を予定しております。 応募は,当法人のウェブサイト(http://www.yglpc.com/kyujin/china_lawyer.html)で本日より受け付けております。履歴書及び律師資格を証明…

中国商標の指定商品・役務の区分について

中華人民共和国における商標については、日本国におけるそれと比較すると、様々な法的紛争に巻き込まれることが多いからでしょうか、日本の商標の出願など滅多にやらない私も、中華人民共和国の商標に関連する仕事は、日頃から多数取り扱っています。特に「…

お願い

私のHP「藤本大学」には、一応無料法律相談ができるコーナーを置いています。 迅速性を要求される相談には向きませんが、今でも時々相談が来るので(ただ、以前よりそういうサイトが増えたからか、以前ほどの数ではありませんが)、一応目を通しています。…

若き法曹のために、外弁規制をかみ砕いて説明しよう。(3)TPPで何が変わる?

さて、やっと法曹界とTPPについて議論する下地ができました。まだの方は先に(1)と(2)を読んで下さい。 (2)で述べたとおり、TPPは交渉中ですから、どうなるかは分かりません。しかし、実際に発効しているP4がありますので、これを基礎として…

若き法曹のために、外弁規制をかみ砕いて説明しよう。(2)外弁の要件、できること・できないこと

さて、我が国における「法律事務」の重要性と、弁護士と外国法事務弁護士と外国弁護士の相違は(1)で説明したので、分かって貰えましたね?まだの方は先に(1)を読んで下さい。 次に、外国法事務弁護士の要件と、職務について説明したいと思います。 1 …

若き法曹のために、外弁規制をかみ砕いて説明しよう。(1)外弁って?

本当は仕事に力を注ぐために日曜日の午前中を使っていたのですが、ツイッターを見ていると、あまりに若い人がTPPやら外弁規制について無知なので、怖くなってきて、ここに私の理解をかみ砕いて説明することに時間を使ってみようと思います。 この文書の読…

最近の執筆状況

最近の執筆について若干補足しておきます。 渉外法務についての専門雑誌である「JCAジャーナル」の2011年8月号60頁に「中国OEM生産における生産者表示について」という記事を掲載しています。中国でのOEMに特有の問題について、近時の事例をもとに書…

温州新幹線事故について

昨日7月23日の夜8時34分頃、中華人民共和国の温州南駅を遅れて出発したD3115号動車(中国版新幹線)が、落雷に打たれて停電・停車していたところ、後ろからやってきたD301号動車(中国版新幹線)が追突し、多数の死傷者が発生しました。 20…

日本で在日中国人が亡くなったら・・・

先週の中国法の授業では、親族相続を扱いました。 その中で、反致について触れたのですが、もともと中国法の授業であって国際私法の授業ではないので、理解して貰いづらかったと思います。 試しにネットを検索すると、未だに中国の新しい国際私法である「渉…

渉外民事関係法律適用法

中国法関係者様へ。 渉外民事関係法律適用法が国務院常務委員会で可決されました。2011年4月1日から施行の予定です。 条文はこちら(中文です)。 http://www.gov.cn/jrzg/2010-10/28/content_1732871.htm ざっと見た限りでは、従前の解釈から大きく異…

講演等の情報

ええと、私が関与する講演の情報を少しまとめておきます。 10月18日(月)@日本消防会館(虎ノ門) 日本ライセンス協会主催 「中国知財法実務における留意点 〜知財部門にも知って欲しい知財関連法務のお話〜 」 講師:藤本一郎 12月1日(水)@エル…

中国留学

前に書いたことで、1つ突っ込みがありました。 日本の法科大学院でお金を使って、更に中国留学なんかできる余裕があるかいな、と。 ただ、確かにお金はかかりますが、ものすごく高いかは、考えものです。 http://lxs.ecnu.edu.cn/NewsPage.php?118&ID=303 …

中国契約法入門

いま大阪弁護士会で、中国契約法入門の講義を聴いています。 私も来月、中国独占禁止法の講義をここでしなきゃいけませんし、他の先生方がどのように教えるか、非常に興味があるところです。 来月はこの外にも、9日に日本経営協会で中国法の講座をやります…

レナウン、山東如意の出資を受け入れる

新聞報道にもありますが、レナウンのHPで詳細が見られます。 http://www.renown.com/idc/groups/co_public/documents/cocontent/002360.pdf 日本の上場会社に対する中国本土系企業による買収は、昨年来3件目だと思います。 7頁に、FAに1億6000万円、…

ボ2ネタ管理人、吠える

ボ2ネタ 2010年4月15日付 http://d.hatena.ne.jp/bo2neta/20100415 年3000人合格堅持を求める意見>コメント欄参照 http://ameblo.jp/fben/entry-10479368615.html週刊法律新聞2010/3/2号参照その趣旨は世界の法市場における日本の勢力の弱さを補う必要があ…

死刑執行。

最近、中国で日本人が相次いで死刑執行されています。 私も、上海の法律事務所に行った際に、最初に受けた相談が、刑事事件でした。 被告人は、上海の空港で麻薬犯として捕まり、一審ではあれよあれよのうちに無期懲役を言い渡され、二審もすぐに出て確定し…

呂月庭の逮捕

餃子事件が解決した、と言うニュースが世の中に流れています。 中国刑法第115条が適用されると思います。 「放火、洪水、爆発、投毒又はその他の危険な方法により人を重大な傷害又は死亡させ、若しくは公私財産に重大な損害を与えた場合は、10年以上の…

講演情報

6月9日(水)に、日本経営協会で、「中国ビジネス」に関するセミナーを行う予定です。 いま内容を検討している段階で、3月中には公表されるのではないかと思います。 最近、中国進出ブームがまたやってきたような気がします。 もう1つ言えば、合弁形式で…

商号

ここに、「上海ぎーち国際貿易株式会社」という法人があったとする。 さて、その商号は、なにでしょうか?? 日本法的に言えば、「上海ぎーち国際貿易株式会社」であることは間違いない。商号とは、当該法人の正式名称を意味するからだ。みずほ銀行の商号な…

今日の勝訴判決

私の関与案件で今日、中国某地で勝訴判決となったものがありました。 仕掛け作りの最初から関与してきただけに、素直に嬉しいです。

JCAジャーナル2月号、ビジネスロー・ジャーナル

中国の経営者集中に関する論述を載せようと思っています。 既に多くの方が様々な文書を書いている中ですが、多少なり私の経験がにじみ出る文書になれば良いなと思っています。もう少しで校了です。 あと、ビジネスロー・ジャーナルにも少し記事を書こうと思…

侵権責任法

いよいよ、中国の「不法行為法」(中文:侵権責任法)が、成立しました!!! http://www.chinacourt.org/flwk/show.php?file_id=140333 民法通則117条以下にごく僅かの規定しかなかった不法行為法が、全92条というボリュームで成立です。施行は201…

商務委員会の批准なしに「外商投資企業」を設立できるか??

この質問については、来年の3月から、表面上は「YES」になるようなルールができました。 国務院が11月25日に公布した「外国企業又は個人が中国国内で組合企業を設立する場合の管理弁法」(外国企业或者个人在中国境内设立合伙企业管理办法)のことで…

経営者集中に関する2つの弁法

ついこの間、現代アジア法研究会で、経営者集中に関する現状について発表させて頂いたのですが、実はその直前に、商務部の反龍断局(独占禁止局)から、比較的重要な弁法が2つ発表されておりました。私自身が気付くのが数日遅れてしまいまして、申し訳あり…

「日・米・中 弁護士事務所の比較」

上記タイトルでの国際企業法務協会での講演を金曜日にやってきました。 いやー、弁護士が、法律の内容について語らない講演というのは、かえって難しいですねー。 特に渉外分野の企業法務を現に取り扱っている方ばっかりに京都の田舎に住んでいる弁護士が話…

独禁法って面白い?

朝日新聞電子版2009年10月31日付 http://www.asahi.com/business/update/1030/OSK200910300106.html パナソニックと三洋電機の経営統合が独占禁止法に触れないかどうかを事前審査していた中国の商務省が30日、統合を認めることを公表した。パナソ…

講演

今日は、「国際ライセンス契約の実務」@知財協会の講演でした。 60名前後の方に来て頂きました。ありがとうございました。 上級コースということで、ある程度ライセンスや知財の知識があることを前提に、深みを広げたいと思いまして、ライセンスにまつわ…

私の講演1

国際企業法務協会の11月月例会(11月27日)で喋らせて貰うことになりました。実は東京での講演は初めてかな。http://www.u-netsurf.ne.jp/inca/index.html テーマは、日米中三ヶ国の弁護士実務についてという幅広いものですので、単なる座談会になるか…