藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

米国法

司法試験ネタ(実話)

いよいよ水曜日から、日本では司法試験が始まるようです。 余り偉そうに語っても仕方無いので、僕の司法試験を少し振り返って、役に立つかもしれない話しを書きたいと思います。 【択一】 今の司法試験と異なり、当時(1999年)の司法試験は、5月に択一試験…

カリフォルニア州弁護士資格の更新

カリフォルニア州の弁護士でもある私は、毎年2月1日に、資格を更新しています。その中でも、苗字が「F」で始まる私にとって、今年2013年の更新は、面倒なものでした。 なにが面倒?それは、3年に1回のMinimum Continuing Legal Education (MCLE)を…

お願い

私のHP「藤本大学」には、一応無料法律相談ができるコーナーを置いています。 迅速性を要求される相談には向きませんが、今でも時々相談が来るので(ただ、以前よりそういうサイトが増えたからか、以前ほどの数ではありませんが)、一応目を通しています。…

米国連邦倒産法第7章

時代はアジアへ移りつつありますが、米国の子会社は、どう管理されていますか? 米国の子会社が利益も出していないのに活動していると、米国で何かのついでに訴訟され、その親会社も「ついで」に被告とされる。この親会社に対する訴訟は、何にも法的根拠はな…

若き法曹のために、外弁規制をかみ砕いて説明しよう。(3)TPPで何が変わる?

さて、やっと法曹界とTPPについて議論する下地ができました。まだの方は先に(1)と(2)を読んで下さい。 (2)で述べたとおり、TPPは交渉中ですから、どうなるかは分かりません。しかし、実際に発効しているP4がありますので、これを基礎として…

若き法曹のために、外弁規制をかみ砕いて説明しよう。(2)外弁の要件、できること・できないこと

さて、我が国における「法律事務」の重要性と、弁護士と外国法事務弁護士と外国弁護士の相違は(1)で説明したので、分かって貰えましたね?まだの方は先に(1)を読んで下さい。 次に、外国法事務弁護士の要件と、職務について説明したいと思います。 1 …

若き法曹のために、外弁規制をかみ砕いて説明しよう。(1)外弁って?

本当は仕事に力を注ぐために日曜日の午前中を使っていたのですが、ツイッターを見ていると、あまりに若い人がTPPやら外弁規制について無知なので、怖くなってきて、ここに私の理解をかみ砕いて説明することに時間を使ってみようと思います。 この文書の読…

拉致をするのは日本人

丁度ボ2ネタさんが引用していたので。http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/world/CO2010093001000043.html?fr=rk 日本人は北朝鮮の人が拉致をして、日本人は拉致をしない、と疑っていないと思います。しかし、日本人と結婚した欧米系の男性で、日本人奥様…

ボ2ネタ管理人、吠える

ボ2ネタ 2010年4月15日付 http://d.hatena.ne.jp/bo2neta/20100415 年3000人合格堅持を求める意見>コメント欄参照 http://ameblo.jp/fben/entry-10479368615.html週刊法律新聞2010/3/2号参照その趣旨は世界の法市場における日本の勢力の弱さを補う必要があ…

結局弁護士業は

人脈勝負だなあ、と改めて思い知らされます。 自分でできることはごくごく限られています。渉外分野では尚更です。 自分でやるより良い結果を出せる弁護士をちゃんと紹介すること。 これができることが、とても大事ですね。 自分でやろうとし過ぎると、間違…

Chapter 7

アメリカに子会社があるが、いまの世界経済の状況に照らすと、閉めざるを得ない。 こういう会社は少なくないのではないだろうか。 その際の選択肢として、仮に大幅な債務超過であれば、Chapter 7も考慮に入れても良い。 Chapter 7とは、破産である。そして何…

JCAジャーナル2月号、ビジネスロー・ジャーナル

中国の経営者集中に関する論述を載せようと思っています。 既に多くの方が様々な文書を書いている中ですが、多少なり私の経験がにじみ出る文書になれば良いなと思っています。もう少しで校了です。 あと、ビジネスロー・ジャーナルにも少し記事を書こうと思…

もうオンラインだけ。

私を含め、カリフォルニア州の弁護士は、e-mailアドレスを提供しなければ弁護士登録が維持できず、ウェブサイトによる更新によらなければ、電話番号や住所を変更することができなくなります。かかる規則の改正は、2010年2月から施行されます。http://calbar.…

「日・米・中 弁護士事務所の比較」

上記タイトルでの国際企業法務協会での講演を金曜日にやってきました。 いやー、弁護士が、法律の内容について語らない講演というのは、かえって難しいですねー。 特に渉外分野の企業法務を現に取り扱っている方ばっかりに京都の田舎に住んでいる弁護士が話…

拒否権で弁護士会費がパーに。。。

The State Bar of CaliforniaのWebsiteから。。。http://calbar.ca.gov/state/calbar/calbar_cbj.jsp?sCategoryPath=/Home/Attorney%20Resources/California%20Bar%20Journal/November2009&sCatHtmlPath=cbj/2009-11_TH_01_veto.html&sCatHtmlTitle=Top%20He…

講演

今日は、「国際ライセンス契約の実務」@知財協会の講演でした。 60名前後の方に来て頂きました。ありがとうございました。 上級コースということで、ある程度ライセンスや知財の知識があることを前提に、深みを広げたいと思いまして、ライセンスにまつわ…

私の講演1

国際企業法務協会の11月月例会(11月27日)で喋らせて貰うことになりました。実は東京での講演は初めてかな。http://www.u-netsurf.ne.jp/inca/index.html テーマは、日米中三ヶ国の弁護士実務についてという幅広いものですので、単なる座談会になるか…

私の講演2

「国際ライセンス契約の実務」というテーマで、日本知的財産協会(関西支部)で喋らせて貰うことになりました。 1回目10月28日午後 2回目11月18日午後 私は独禁の専門家ではありませんし、特にEU法は弱いのですが、日米欧中の独禁法や倒産法を踏…

CAL BAR 突破法

そう言えば、この間カリフォルニア州弁護士であり、日本弁護士でもある下田先生とお話しする機会がありました。 私が下田先生に初めてお会いしたのは、2005年の夏、UC Davisのサマースクールに行っていた時でした。この時、ちょっとCAL BARに興味…

California Probate Code

マイケル・ジャクソンさんの遺言の内容がニュースになっているようで、昨日も事務所に、カリフォルニア州の遺言に関する法律がどうなっているのか、問い合わせの取材が某テレビ局からありました。 正直マトモにお答えする時間がなかったのですが(答えていれ…

そういえば時期ですが・・・

最近、米国のロースクールとか司法試験に関係するメールがちらほら来ます。 そう、まもなく、アメリカでは7月の司法試験なんですよね。。。また8月から9月にかけて入学です。 友人だけではなく、知らない人からも、色々なメールが来ます。 ただ・・・、漠…

ガイベン

今日は、ガイベンについて考える機会が多い日でした。 ガイベンって何でしょうか? 外国法事務弁護士の略だというのがもっとも狭義で一般的な理解。 更に少し広げて、外国弁護士資格保有者を含むという理解も不可能ではありません。 前者と後者はどう違うの…

講演2つ

6月25日(木)と27日(土)に、講演をしますので、ちょっと書いておきます。 25日は、京都商工会議所 国際ビジネス促進協議会の主催で、京都商工会議所にて、「中国における知財被害の典型的事例の検証〜模倣品問題、商標の抜け駆け登録、傍名牌問題…

ABA JOURNAL特集号

ABAとは、American Bar Association(全米法律家協会)という名の任意団体ですが、だいたい毎月1回、ABA JOURNALという雑誌を送ってきよります。(そもそも私がABAに所属しているのかどうかすら疑問なのですが、確かニューヨーク州弁護士会…

あれ、アメリカにいる筈じゃあ?

つい先日のこと。 ヨドバシカメラでハードディスクでも買おうかなーと思っていたら。 あれ、また声をかけられた。 げ、あなたはアメリカ留学中の●●では!!! うんうん、おいらもフィギュアスケート大好きです。 ついでに、Perfumeのことももっと好き…

真剣な眼差し

手元にある"California Bar Journal"の12月号。 カリフォルニア州弁護士登録のあるモノであれば誰でも受け取るこの雑誌を、私はかつてない程真剣に読んだ。 理由は簡単。ちょっとしたLegal Malpracticeに関する英文と、それに付随する20問試験をやって、…

Chapter 11への道

米国の「ビッグ3」、GM、クライスラー、フォードの3社に、公的資金を用いて救済を行うか否か議論されている。 議会の公聴会の行方がどうなるか、全く分からないが、私は、もし賭けるなら、Chapter 11になる方にコインを投じる。結局、景気が急速には回復…

混合法人の行方

混合法人を認めるかどうかという議論は、日本の全弁護士を巻き込む議論であると思われるのに、一部の外国法に関係する弁護士しか、関知していないと思われるので、若干の紹介をしたい。 混合法人というのは、要するに、外国法共同事務所の弁護士法人版を我が…

続CLE in Tokyo

例によってKARAでCLEやっているんですが、次回は11月27日(木)午後7時からです。 今回は私は東京で参加(講師は大阪で講義)です。 CLE要る人はもし良かったらその後飲みに行きましょう。

外弁委員会に行ってきました。

皆さんこんばんは。ぎーちです。 今日は初めて日弁連の外弁委員会というところに出席してきました。 正式には外国弁護士及び国際法律業務委員会というのだそうです。 ちなみに、委員長は牛島総合の牛島信弁護士です。いやあ、牛島先生は迫力と存在感がありま…