藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

ありがとう、広島市民球場


 広島市民球場の公式戦が、終わった。


 もしかしたらもっと前から連れて行って貰っていたのかもしれないが、私の記憶の最初に残っているのは、1983年、中日が優勝した年に市民球場まで見にいった時だったと思う。翌84年は、広島が優勝したこともあってか、何度も父親に連れて行ってもらったと記憶している。95年からは自分の住みかが京都に移り、行く回数も減ったが、それでも、毎年1回は見に行ったものだ。今年も、広島のお客様との打ち合わせが早く終わった時に、見に行くことができた。


 広島という街は、確かに原爆という不幸な歴史があったが、広島カープという大きな宝物があって、とっても幸せな街だと思う。そして広島市民球場は、今時あり得ない位設備が古いと思うこともあったが、その宝物の宝箱のような場所だった。


 その宝箱は、最後の9試合、毎回満員だったそうだ。
 この1年間、広島主催試合で約140万人が観戦したという。歴代2位だそうだが、かつては実数発表ではなかったから、実質的には過去最高の入場者だったと思う。特に最後の9試合、広島が5勝3敗1分で終わることができたのは、ファンの後押しがあったことが大きな要因であろう。


 FA・ドラフトの改悪によって、広島は辛い状況に陥り、91年、私が高校生の時以後、もう17年も優勝していない。良い環境でプレーしたいという選手の気持ちも分かるが、弱いチームを強くしてこそ、その人の存在意義が発揮されるというもの。特にそこに多くのファンが集うなら尚更である。


 来年以後、新しい球場が新しい宝箱になる。
 宝箱に来るファンが、宝物を輝かせることができるかどうかを握っていると思う。
 1ファンとして、また機会あるごとに新球場に通いたいと思うし、そこで育った選手が、お金だけじゃない理由で広島で戦い続けることを選んでくれるような、そんなチームになれば良いなと思う。大事なことは、人から必要とされることで、ファンが、選手を必要だと伝えなきゃいけない。