藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

日本はもうダメか?


 最近、知り合いのブログとかニュースとかで、「日本はもうダメだから、海外で頑張れ」っぽい内容のネタを目にすることがあります。


 まあ、色々な意見ありますが、私の結論から言えば、日本人は、日本人であることからまず逃れられないから、海外で頑張る人も大事ですが、結局日本本土が頑張らないと、多分ダメだということです。


 確かに、国内の政治や経済を見ていると、嫌になることが一杯あります。
 東京一極集中による地方の疲弊、その東京ですら世界から見放されつつある状況。
 逃げたい気持ちは、誰にでもあるでしょう。


 ただ、海外に日本人が行っても、結局、どこかで日本語とか、日本出身とかを武器にして生きていくんですよねえ・・・。例えば私がカリフォルニアや上海で生きていくとしたら、きっと、日本弁護士資格があるとか、日本語のネイティブであるということで、日本人又は日本企業を相手にする外国の弁護士として仕事をする訳です。勿論、カリフォルニアや上海での従前の経験も生きるでしょうが、それだけなら現地の人だって私以上にある訳で・・・。カリフォルニアや上海で大活躍したとしても、それは、現地の日本人又は日本企業が元気だから、でしょう。日本人も、日本企業も全てない中で、日本という軸に何等頼ることなく活躍することは、不可能ではないけれども、相当難しいと思います。


 少なくとも経済活動に限定すれば、つまり損得勘定がある世界では、日本人は、日本という連結点から逃げ切れないように思うのです。


 だからまあ、ダメな日本の政治にも、経済にも、失望はしても、絶望せずに、1つ1つ地道に、日本と連結点ある個々が、ちょっとずつ頑張っていくしか、ないんだろうと思うのです。


 なあーに、我々だって、良いところはありますよ。
 とにかく、ダメな所を少しずつ変えたら良いじゃないですか。昨日よりは良くなる筈です。