藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

北朝鮮


 結局、核実験を行うなどの「脅し」でしか反応できない国家。
 これを許してはならない。
 

 しかし、これを契機に、日本が一段の武装をしなければいけないという議論は反対だ。
 恐らくそのようなものは役に立たないからだ。


 大事なのは、同じ民族である大韓民国や、多数の在日朝鮮人を抱えるわが国が、安易に同胞がいるということで支援しないことである。なぜにいまの北朝鮮に、核実験を実行可能な経済力が残ってしまうのか、そこを考える必要があろう。


 とはいえ、じゃあ自分がいまの北朝鮮の国民だったとすれば、どうやってこれを正常な国家に変えることができる見込みがあるのかと言われれば、悩ましい。およそ言論の自由が認められない中で、血の流れる革命でも起こさなければ世の中が変わらないというのは、どういう気分だろうか。およそ、自由のために血を流した記憶のない日本人だからなのか・・・。


 じゃあ、アメリカ軍か、国連軍が、現行の北朝鮮体制を滅ぼすのがいいのか、と言われると、これも悩む。
 内政干渉である気もするが、他方で、自分が一国民でったなら、と思うと、むしろ外圧で国が変わるのであればそれが一番であるようにも感じられる。しかし、それは日本人故に感じるものなのかもしれない。本来、他国の力を「あて」にするのは筋違いだから。


 弁護士として、また、私の原点でもあるヒロシマを抱える者として、企業法務の視点からが中心になるが、自由のために戦っているつもりである。しかし、自分が北朝鮮国民であれば1対1で金正日に戦いを挑むような勇気がないかもしれないと思う自分に、自由を語る資格があるのか悩むこともある。ただ、そうではあっても、黙り込んでしまうなら、金正日は細く微笑む結果になるような気がする。