不合格者へのヒント
昨日、法科大学院の学生から、知り合いのその法科大学院の卒業生が、現役学生の「自主ゼミ」に混じっていま勉強しているという話を聞きました。
これは、正直良い勉強法ではないかと思います。
旧司法試験の「自主ゼミ」・・・当時そんな呼び名はありませんでしたが、私もやっていました。
1つは、今はなき「京大答練」で矢倉弁護士(現在Paul Hastings)がチューターとなってやっていたゼミ。これは、選抜試験があって、京大答練側で割り振りがされるので、自主的に作ったゼミとは言えないかもしれませんが、非常に高いレベルで参考になりました。もう1つは、所属サークルの「みんぽー研」の勉強会で、世代はばらばらでしたが、やはり良かったです。
どちらにも共通した特徴は、世代がある程度分散するということでした。少しベテランはベテランなりの経験があり、若手には若手なりのトレンドがあります。それを両方接することで、「伝承」することができます。
ところが、現在の法科大学院の「自主ゼミ」は、聞くところによれば同じ学年でのみ編成されるのが基本のようです。まあ、1回で合格してしまう人が多いから、旧司法試験の時代のような「伝承」はしづらいのだとは思います。でもそのせいで、1回目に不合格だった人は、ある意味疎外されて勉強しづらくなるという話を聞いたことがありますし、現に2回目以後の合格率は極端に悪くなっています。
であるなら、1番合格率の高い現役の学生と一緒に勉強し、自分の不合格体験を「伝承」しつつ、他方で自らは間違った勉強法で不合格になった訳ですから、現役学生から正しい勉強法を吸収することも可能でしょう。
その方の来年の合格を祈念しつつ、私も明日の講演の準備を続けます。
そう言えば、私のHSK問題集、そろそろ返して欲しいなあ・・・。