藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

民主党の敗北

 民主44議席、自民51議席、ですか?
 次がみんな10議席、公明9議席・・・。

 何とも不思議な選挙でした。


 衆議院では、民主党が2/3を超えない範囲で過半数を握っている状況は変わらず、民主党は非改選議席もあわせれば、なお106議席(44+62)となっていて、自民党の84議席(51+33)と比べると多数。しかも負けたとは言え、比例第一党(16議席/48議席中)は確保しています。しかし参議院過半数には16議席も足りません。


 衆議院で法案について再議決する場合、出席議員の三分の二以上の多数で再び可決する必要があるので(憲法59条2項)、予算(60条2項)以外は、衆議院過半数を持っていても、「ねじれ」ている以上、通りません。


 これを回避すべく国民新党と連立を組んでいた訳ですが、6議席が3議席になったので、国民新党を足しても13議席足りない・・・。


 10ヶ月前に、衆議院で300議席を超える議席民主党に与えた民意が、かくも早くにしぼんでしまったのは、民主党に原因がある訳ではありますが、しかし、その結果生じる「ねじれ」は、自公連立の時のような強硬手段が執れない以上、近年ない程深刻な結果をもたらすことになるように思います。


 自民党は、勝ったような気もしますが、51議席ですから、過半数には遠い訳で・・・。結局、誰にも政権を預けないという結果になる選挙になった訳ですが・・・。みんな、それでええ!と考えて投票したんかなあ・・。
 

 そもそも、参議院選挙の選挙区割りが非常に中途半端なことに原因があるようにも思います。参議院をなくすのは、憲法改正が必要ですので、選挙区割りを変えることで、民意の反映の仕方に工夫を持たせるのが良いのではないでしょうか?

 例えば、衆議院は、300の小選挙区のみとし、参議院は、200の比例代表のみとするのはどうでしょうか?リーダーシップが必要だが、しかし、少数政党や時により異なる意見も存在意義があるとすれば、それなりに、院の役割を極端にした方が良いような気も、してきました。