本当に今不信任を突きつける時か?


 自民党公明党らが、菅直人総理の内閣不信任決議案を、衆議院に提出したという。明日2日に審議され、採決されるそうである。


 私は、いち平民として、今回の震災対応についていくつか思うことを述べたい。


 第1に、少なくとも自民党に、今回の震災の責任を問う資格はなかろう。福島第一原子力発電所を作ったのは、他でもなく昭和のエネルギー政策によるものであり、それは自民党政権が行ったことである。


 第2に、菅直人のリーダーシップがあるとは思わないが、しかし誰がやっても、このような事態に対応するのには迷いも、間違いも生じたであろう。震災から2ヶ月余で、間違っていたと判断するのは早計である。


 第3に、仮に不信任が可決されて混乱する国政の被害は、計り知れない。1ヶ月以上、政策は動かない。選挙後直ちに動く保証もない。不信任が可決されたら自発的に菅直人が辞めるだろうなんて期待をする方が間違っている。


 第4に、不信任に賛成する民主党議員は、不信任が可決されるか否かを問わず、辞職すべきだ。自分たちが選んだ首班を1年だに支持できない政治家は、大局を見定めることのできる政治家ではない。正直に申しあげて、それならまだ私の方が政治家に向いている。菅直人は確かに有能ではないかもしれないが、これらの方は震災も信義も愛もない、自分たちの領袖にくっついていくしか能のない無能な方々であろう。
 特に、内閣に入っていながら、不信任に賛同するとして辞職した鈴木克昌三井辨雄東祥三内山晃樋高剛の5名は罪が重い。次の選挙で、彼ら5名が当選することだけは絶対に許してはならない。


 第5に、じゃあ不信任可決後の展望があるのか、聞きたい。誰が谷垣首班を期待しているのだろうか?誰が小沢首班を期待しているだろうか?誰も期待していない。代案のない紛争に、なんの意義もない。


 国民は、あの食材の放射線量がどうなっているか、がんにならずに生きていけるのか、暮らしが戻るのか、これから日本はどうなるのか、日々、不安で不安で仕方がない。そして間もなく電力不足も現実化する。政治の空白が許される時期ではないのだ。震災復興のため、立場を超えて国家が団結すべき時に、非常に情けない政争が行われている。明日、どういう結果が出るかは分からない。しかし、震災復興のため、粛々と不信任案が否決されることを期待したい。