藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

私たちは実験台じゃない。

朝日新聞12年4月23日電子版
http://www.asahi.com/politics/update/0423/TKY201204230613.html

 食品に含まれる放射性物質の検査をめぐり、国より厳しい独自基準を設ける企業などに国の基準を守るよう求めた農林水産省の通知について、鹿野道彦農水相は23日、記者団に対して「強制力はなく、(民間の)いろいろな取り組みを否定するものではない」と釈明した。

 通知は20日にスーパーや食品メーカー、外食産業などの関連する270団体に発出された。「過剰な規制と消費段階での混乱を避けるため」としているが、流通業者や消費者団体の中には反発の声が出ている。


 本当に、農水大臣も、官僚も、何を考えているのでしょうか。
 そんなに国民を被ばくさせたいのでしょうか。


 私たちは実験台じゃない。


 どこまでが安全か良く分からない中で、厳しい基準なしであれば、本当に国産農作物を安心して買えない、という認識がないのでしょうか。


 どうも国は、被ばくの影響を「絆」によって日本全国に広げたいようです。これでは、本当に、日本国民全体が中長期的に衰退してしまいます・・・。


 たとえ福島の事故があっても、福島の事故の前となるべく同じように、安全な食品を食べたいという思いを踏みにじる政府の動き、ぜったいに許せません。


 因みに、国は、国の基準が厳しいと言っているようですが、核戦争等の場合の他国基準と比較して厳しいと言っているだけであって、いまの基準も、マトモな基準ではないです。「直ちに」影響がない基準でしかないです。