藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

米国牛が

 「安全」な訳ない。米国で1年生活すればわかる。

 いや、勿論、ここでいう「安全」とは、次のように定義できよう。
 すなわち、仮に牛肉について、特定部位について分離されていなければ食用にしてはいけない、というルールが適用されるべきであり、かつ、そのルールを米国の生産業者が遵守すること、である。

 米国人のお偉い様がいかにお偉くても、真に牛肉の選別を行い加工をしている人はそんな人ではない。上がどんなルールを作っても、現場が「合理的」にやってしまうのが米国。同じバンクオブアメリカでも、Social Security Numberなしで口座を開設できる支店とそうではない支店がある。担当者主義。前にも書いたが、保険の約款で○○はカバーすると書いてあっても、現場の担当者が「それはカバーしない」と言えば、まず1、2回目は交渉決裂である。

 そんな国で、日本や一部のアジア諸国向けだけに、米国国内とは異なるルールを作成して「安全」を担保しようとしても、それは無理である。現場がそうはいかない。


 米国が日本輸出向け「安全」に牛肉を加工できるとは到底信じられない。absolutelyである。