安倍さんですか?
村上氏の件は非常に気になるが、注視する外にない。
しかし、村上氏がホリエモンに勧めたとしても、それで実際にホリエモンが買うことを例の記者会見以前に知らなかったとすれば、これはインサイダー取引ではない。それに、投資ファンド自体は公開会社じゃあないし、ライブドアのような混乱はないだろう。ただ、株価への影響は絶大だ(投資家は投資を引き揚げるから)。
でも、阪神との間でのこの時期に何でなんだろう。
閑話休題。
安倍さんって、見た目は良いよねえ。
あと、個人的には郷土愛を感じる相手でもある。山口県出身、ここロサンゼルスのUSC(南カリフォルニア大学)を卒業である。微妙にずれているがかすっている。
ただ、安全保証問題、心配かもねえ。。
自民党の若手の中では、安倍さんしかいない、っていう雰囲気っぽいですね。
これに微妙に反対している中曽根さんの発言が笑えたけど。
産経新聞6月1日付
http://www.sankei.co.jp/news/060601/sei127.htm
中曽根康弘元首相は1日、都内で講演し、小泉純一郎首相が自民党総裁選にあたって自らの支持候補を明らかにする考えを示していることについて「党の未来を決めるのは辞めていく総裁ではない」と述べた。いまなお高い内閣支持率を得ている小泉首相が、自らの立場を表明すれば、支持を受けた総裁選候補が有利になると考えられることから、これを牽制(けんせい)した形だ。
でも、この新聞でも書いてあったけど、中曽根さんが、当時総裁候補だった、竹下、宮澤、安倍(お父さん)の中から竹下を選んだよねえ。昭和62年だそうだから、私は小学校6年だろうか?やけによく覚えているよ。一番頼りなさそうな小さいおじいさんが首相に決まって違和感を覚えたから。ちなみに、あそこでチャンスを逃したお父様(選挙だったら、確か勝てそうな雰囲気があったよねえ、竹下派は最大派閥だったが過半数を抑えているとはいえず、竹下<安倍+宮澤だったから)は、一生首相になれないまま亡くなってしまったんだよねえ。
ところでこの中曽根発言は、多分安倍さんへの「禅定」は駄目という解釈ができると思うんだけど、それであっているかな? そうすると、安倍親子をどうしても首相にしたくない、とも解釈できるけど、その執念はどこから来て居るんだろう。
安倍さんの経済政策はよく分からない。ただ、安倍さんについては3点。
1)安倍さんが掲げている「再チャレンジ支援」は良いと思う。特に沢山の「やり直しの機会」を人々に与えて欲しい。いまの日本って、22歳で選んだ道から大きく外れることが難しいせいで硬直化している面が絶対あると思う。ただ、過度に結果の平等を実現する結果になったら、国際競争力を失うし、過度に競争を刺激した結果として、出生率を更に下げる自体になったら日本の沈没が早まるだけ。どう「選択機会の増加」を実現するのか、総論賛成だが、各論がどうなるか、早く見てみたい。
2)安倍さんがどんな経済政策をもっているのか、気になる。この人、USCでも確か政治を勉強していたと思うし、閣僚としても官房長官(と外務大臣?外務はお父さんだけ?)を経験しているけど、経済関係の大臣(財務、経済産業など)を経験していない。ライブドアや村上ファンドの件が単に「出る杭」をたたくだけの、旧体制を保全する結果になるようなことを避けるためには、更なる経済改革が必要だと思うのだが、何か具体的政策が安倍さん自身にないと、小泉さんじゃないけど、「丸投げ」になってしまいかねないので心配。
3)本当に9月に「安倍総裁」なんだろうか。小泉さんは確かに長期政権になったが、次は前回衆議院大勝後の参議院選挙が来年やってくる。ここで勝てなければ総理・総裁を辞任しなければいけないだろう。つまり、「短命政権」のリスクをいまここで拾うのが正しいのか。私が安倍さんなら、直前まで意欲満々→森元首相の裁定に「渋々」従う→福田さんを総理候補に、とするかなあ。でも、これをやると、また「派閥で決めている」と言われかねないから、そんなことはできないのかなあ。。。
今日、BarBriで隣になったミシガン大学のロースクール卒業のアメリカ人と少し話をしたが、彼はこの夏Bar Examを終えたら某大ローファームのNew Yorkオフィスで働くそうである。彼は親日家で、昨年夏の研修もそのローファームの東京オフィスでやったらしい。日本語もできるそうだ(私の名刺の日本語部分を読むことができた)。その彼も、やはり日本の経済的地位の低下を憂慮していた(まあ彼からすれば他人事かもしらんが)。安全保障上の問題で日本をアメリカが切ることはない、とも言っていたが、しかし、それは中国が仮想敵国だからであり、もしもその前提が外れたら?また、日本が防波堤となるためにはそれなりの力があることが前提だが、それもなくなってしまったら??
日本がいま、国として生き残れるか、それとももう駄目か、ギリギリの瀬戸際にあると思うが、これ以上停滞することがない首相候補が、自民党と野党第一党に揃うことを願ってやまない。