藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

紅茶を一杯

 ふう。取りあえず3授業分の復習は終えた。紅茶を一杯飲んで息抜きである。

 そういえば、母がいまLAに来ているのですが、母の日といえば、司法試験(旧司法試験)の日ですね。私と同じ歳の知り合いでも、受けている人がいますが、ホント、全力を尽くして頑張って欲しい。

 ちなみに私は日本の試験で1回で通ったことがないんですよね。
 京大も1回落ちました。日本の司法試験も1回落ちました。米国ではどうでしょうか・・・。

 ちなみに、もしも受験生が見ていてくれるなら、少しだけアドバイスをしたいと思います。今の時期、おそらく「総択」とかいう名の答練を受けていると思います。2回目の受験の時はあるいみ択一はだいぶこなれてきていて、確か4回受けた答練は47〜54点/60点(当時の合格推定点は42点くらい?)でした。だから、なんとなく「俺は出来るんだ」みたいな気分だったような気がします。しかし本番で、「しっぺ返し」が待っていたんです。今でも忘れません1999(平成11)年刑法の第50問(51問目だったかも)。確か執行猶予のパズル的な問題だったと思うのですが、民法→刑法→憲法の順に解いていた私は、ちょうど30問目になるこの問題で初めて躓き、完全に思考停止してしまったのです。

・・・な、なぜ、と、解けないのだ????

と。
 
 後で自己採点したら、この前の約30問では1問しか間違っていないのに、あとがボロボロで、確か合推ギリギリの41点(42点?)でした。答練では、「正解が出ない問題」というのは決してでませんし、トリッキーな問題にも限界があります。所詮過去問を研究して作られているので、どこかで見た問題になるのです。しかし本試験では、どこでも見たことのない問題が出かねません。

 ですから、捨て問は、あった方が安全なのです。4,5問は捨てる、くらいの気分でないと、本当に落ちてしまいます。私も落ちたようなものでした。


 それと、その逆も経験しました。いまでも「つれづれなるままに」の1999年7月の日記にも少し残っているのですが、この年の論文試験、たくさんの参考書を抱えて、雨の中、論文試験会場である同志社大学に自転車で行こうとした瞬間のこと。

 こけた。

 こけたのです。びしょぬれ。傘が壊れ、自転車がパンク。もちろんカバンもびっしょり。あーあー。会場で読むはずの本も・・・。

 もーえーわ、こりゃ、と思い、着替えて、最小限の荷物にして、タクシーで会場入りしたんです。朝「こけた」から、もうどっちみち「こけて」るわ!と思った私は、非常にリラックスして試験を受けることができました。

 書きたいだけ書く。

 全12答案のうち、刑訴の1答案を除く11答案で、全行埋めた記憶があります。まあ、予備校でインプットしていない答案ですから、でこぼこした答案だったとは思うのですが、終わった瞬間も、「落ちたかも知れないが、これでこの試験というものが分かったな」という実感がありました(当時の「つれづれなるままに」にもそんな感想が残っていますね)。


 リラックスできれば、実力がでます。多くの人は体調崩したり、緊張したりで、実力が出せないのです。背負うものも大きいとは思いますが、どうぞ本番では、できるだけリラックスして、実力を出し切って欲しいなあ、そう思います。


 ・・・まあ、私は、いま実力がないので、やばいんですけどねえ。こんなんでNY州司法試験、間に合うのでしょうか???