対北朝鮮政策
北朝鮮が核実験をしてから少し経った。
日本政府の対応も明らかになりつつあるが、やや気になったのは、国連の決議案が出る前に、独自に、実効性はないが名目上はかなり厳しい措置を決めようとしていること。
勿論軍事制裁ではないが、北朝鮮の軍事的行動に対する対応をしようとしているのである。北朝鮮は強力な制裁は宣戦布告と見なすと言っている。果たして、国連が何か決める前にそう急いで我が国が決める必要が本当にあるのだろうか。
安倍さんを見ていて、「形だけの右翼」「形だけのアメリカ追随」が多い気がしてならない。総裁選を通じ、教育政策1つを取っても、「大学の9月入学」「コミュニティカレッジの活用」云々は日本の現実を無視したまさに形だけのアメリカ追随だった。
日本という国の安全保障は、決して軍事力だけで決まるものではない。勿論北朝鮮の脅しに屈してはならないが、一手一手が詰め将棋のような外交である。我が国のように力がない国が強硬姿勢だけを目立たせると、本当に北朝鮮のミサイルが日本に飛んできかねない。
我々は戦争がしたい訳ではない。我々は北朝鮮を滅亡させたい訳ではない。北朝鮮の核兵器開発を可能な限り阻止し、その脅威をできる限り小さくすることが重要なのである。補欠選挙も近いが、安全保障は特に、中身が大事だ。安倍さんの言動が気になる。