藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

これが現実。

朝日新聞電子版2006年12月20日22時19分
http://www.asahi.com/national/update/1220/OSK200612200080.html

顧客の財産5900万円を着服 容疑の弁護士を逮捕

 顧客から管理を任された相続財産約5900万円を着服したとして、大阪地検特捜部は20日、大阪弁護士会所属の弁護士富田康正容疑者(57)=兵庫県宝塚市=を業務上横領容疑で逮捕した。富田容疑者は容疑を認めたうえで、「複数の顧客から預かった計数億円を着服した」と供述しているという。特捜部は富田容疑者の事務所(大阪市北区)などを家宅捜索し、着服金の使途の特定を進めている。

 同会所属弁護士の逮捕は、衆院議員の西村真悟被告(58)=弁護士法違反罪などで公判中=ら昨年11月以降だけで計5人に上る。富田容疑者は西村被告の弁護団のメンバーに入っていた。

 弁護士が弁護士であるだけでは「食えない」からこういう事件が起きるのだと思います。
 人のふりみて、ですね。特に大阪の地盤沈下を感じる一件です。


 富田康正弁護士は司法修習37期。会派では一水会の弁護士だそうです。
 私が1999年の司法試験合格の54期ですから、私より弁護士歴で17年先輩になる訳です。
 1982年当時、誰が弁護士が食えなくなる世の中を想像したでしょう。特に富田弁護士は、報道されている年齢が正しければ、33歳前後での司法試験合格・・・。合格=ゴールだと思ったとしても不思議じゃない。


 しかし現実には、合格⇒弁護士登録は、スタートラインでしかない訳ですね。。。。


 私は弁護士が弁護士であるだけでは食えないという現実を、合格後ではありましたが早い時期に見て、この業界で働かせて貰っています。そういう意味では、良かったのかもしれません。

 「ゆとり教育」の弊害でもそうですが、結局の所、競争原理が働かないと、頑張らないものなのかもしれません。


 しっかし、大阪の弁護士=駄目だと思われると困りますね。関西が、日本の地方が、このまま滅亡しても良いのか?って思うと、なんとかせなアカンですよね、俺。

 ただ・・・。ちいとはゆっくり働ける余裕も、ホンマは欲しい気がします。