藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

飛び級


 日本でも議論されている「飛び級」ですが、身近に結構いるので、ちょっとだけ。


 タイ人のある女性は、19歳だそうですが、タイの某難関大学の3年生だそうです。
 ニュージーランド人のある男性は、20歳だそうですが、既に大学を卒業しています。


 彼らは、飛び級があったお陰で、大学在学中に、あるいは卒業後も、(時間的な意味で)比較的自由に留学ができる、と言います。確かにそうかなあ・・・と思います。私の場合、司法試験の勉強が頭から離れず、また語学にも自信がなかったので、留学なんて大学時代には思いもしませんでしたが、もしも私が20歳で大学を終えていたら、そういう選択肢を考えついたのかも知れません。


 最近、日本でも、法科大学院会計大学院などが創設され、理系のみならず文系でも大学院進学が当たり前?になりつつあります。しかしそうすると、社会に出るのがどんどん遅くなってしまいます。学問は楽しいのですが、余り社会に出るのが遅くなるのも、また問題だと思います。社会から見れば、結果的に労働人口を減らしてしまいますし、当該個人から見れば、経済的に負担になりますし、20代の生活としてのバランスを欠いてしまう気がします*1。そもそも大学を早く終えられるとなれば、留学のみならず、進学にも「時間的余裕」を与えてくれるでしょう。


 そもそも、大学に18歳で入学し、22歳で卒業するのが「当たり前」かのような枠をはめる必要はない筈です。大学の「入口」が流動化すれば、「出口」も流動化する筈です。それが結果的に社会全体を流動化させ、活力ある社会にしてくれるような気がするのですが。

*1:これは研究職の方が駄目だ、と言っている訳ではありません。例えば、18歳から24,5歳といった時期に、法学部→法科大学院と6〜7年間も、研究者になる訳でもないのに、大学で法律をやり続ける必要がある人がどれだけいるのだろうか?ということを言いたいだけです。