飛び級
日本でも議論されている「飛び級」ですが、身近に結構いるので、ちょっとだけ。
タイ人のある女性は、19歳だそうですが、タイの某難関大学の3年生だそうです。
ニュージーランド人のある男性は、20歳だそうですが、既に大学を卒業しています。
彼らは、飛び級があったお陰で、大学在学中に、あるいは卒業後も、(時間的な意味で)比較的自由に留学ができる、と言います。確かにそうかなあ・・・と思います。私の場合、司法試験の勉強が頭から離れず、また語学にも自信がなかったので、留学なんて大学時代には思いもしませんでしたが、もしも私が20歳で大学を終えていたら、そういう選択肢を考えついたのかも知れません。
最近、日本でも、法科大学院や会計大学院などが創設され、理系のみならず文系でも大学院進学が当たり前?になりつつあります。しかしそうすると、社会に出るのがどんどん遅くなってしまいます。学問は楽しいのですが、余り社会に出るのが遅くなるのも、また問題だと思います。社会から見れば、結果的に労働人口を減らしてしまいますし、当該個人から見れば、経済的に負担になりますし、20代の生活としてのバランスを欠いてしまう気がします*1。そもそも大学を早く終えられるとなれば、留学のみならず、進学にも「時間的余裕」を与えてくれるでしょう。
そもそも、大学に18歳で入学し、22歳で卒業するのが「当たり前」かのような枠をはめる必要はない筈です。大学の「入口」が流動化すれば、「出口」も流動化する筈です。それが結果的に社会全体を流動化させ、活力ある社会にしてくれるような気がするのですが。