藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

Potomac Primaries - Superdelegatesが決める?


 民主党予備選挙・州党員集会の様子を見ていますと、これは、8月のデンバーでの全国党大会まで決まらないような雰囲気が出てきているとも言えます。おそらくPotomatic Primariesではオバマが優位なのだろうと思いますが、オハイオやテキサスなどの大票田では、NYやCA同様に、ヒラリーが有利に事を進めることが予見されるからです。加えて、民主党は「総取り」を認めないので、差が開きにくいのです。


 そうすると、どちらの候補も、指名獲得に必要な2025票を州の選挙だけで取ることができず、2割(796)を占める"Superdelegates"が鍵を握ってしまうことになるのです。まだこのうち半数以上が態度を明らかにしていないとされています。州の投票結果だけではオバマがリードをし始めている一方で、Superdelegatesは民主党の「お偉い様」中心で、ビル・クリントン元大統領の影響もあってか、ここまで態度を明らかにしたSuperdelegatesの中ではヒラリーがかなり優位です。


 論点は、一般党員の投票結果に反する投票行動を、デンバーで、この"Superdelegates"ができるのかどうか。仮に一般党員の投票結果を覆すようなことをSuperdelegatesがしてしまったら、11月の共和党候補者・・・おそらくはマケイン・・・との戦いで、民主党員を「しらけさせ」てしまい、またまたホワイトハウス奪還ができないのではないか・・・


 間接選挙と直接選挙を混在させてしまうときにいつも直面する問題ではありますが、米国の民主党の選択は、民主主義とは何かを考える上でも面白い題材を提供してくれているように感じます。