イケメン弁護士禁断LOVE
mixiの携帯専用アプリとして存在するゲームです。
当事務所の新人弁護士が、私にその存在を示唆したばかりに・・・。
私なりに、このゲームを説明しますと、主人公は司法試験合格後実務修習として弁護修習を開始しようとしている女性の司法修習生でして、ある日弁護修習先に緊張しながら行ってみると・・・なんとそこには、「イケメン率120%の超美形弁護士」のアソシエイト4名が揃っていました・・・。この中から1名を指導担当として選択するゲームなんです。
大阪弁護士会法曹養成法科大学院協力センターの副委員長であり、かつ、3月6日の当会主催の法曹養成シンポジウムを準備する者としては、現代の司法修習生に対するイメージを探るべく、このゲームを「軽く」眺めてみようと思い、ゲーム中の「指導担当」として、我らが広島カープのヒーローと同名の「智徳」を選択してやってみました。
1つのゲームが10話で構成されており、1話終了ごとに、30分は中断しなければいけません。携帯アプリですし、1話は数分で終わるので、お手軽といえばお手軽なのですが、私はどうもHappy Endを見ることができずに終わってしまいます。昔ゲーマーだった頃はこんなんじゃなかったのですが。。。
やってみての感想を何点か。
まず、まあ、ゲームのための設定だと思いますが、事務員が大学生アルバイト1名のみで弁護士が5名いる事務所って、ないですよね・・・。
次に、弁護士事務所で、修習の指導をする弁護士が司法修習生とお付き合いするという「お手つき」は、まあ通常考えられないですよね。。。先生と生徒ですから。しかも修習委員会の監視付きです。まあでも、Happy Endになったことがないので分かりませんが、恐らく、Happy Endは、修習生だった主人公が弁護士になった後に発生するような設定のようですから、それならアリなのでしょうか。そこのところは、ある意味制作者側も、できるだけ自然な「恋愛」になるように考えているのかもしれません。
あと、ゲームなので仕方ないのかもしれませんが、内容が刑事に偏っているのは残念でした。しかも、「樫原検事」と争う事件、「無罪は勝ち取れなかったけど情状は考慮された」っていう流れも、なんか刑事弁護の醍醐味を伝えるものではないような気がして・・・。情状弁護も大事ですが、この結論だと、公訴事実全体が認められてしまっているので、なんかなーって思ってしまいます。私なら、殺人じゃなくて傷害致傷になったとか、業務上過失致死になったとか、そういう作りにするかなあ。
しかし、このゲーム、意外と流行っているのではないでしょうか。
次回作を創るなら、私が監修しても良いですよ(なんて)。