求む救世主
新司法試験まで1ヶ月を切った。
これが終わると、弁護士事務所的には、「採用」シーズンが本格化する。
前哨戦としてのサマークラークが始まるからだ。
法科大学院の学生に対し、我々の立ち位置を説明するのは、ある意味難しい。
何故、東京本社の事務所ではなく、大阪本社の事務所に所属しなければならないのか。
何故、大阪本社の事務所なのに、企業法務中心の業務をしなければならないのか。
何故、企業法務中心と言いながら、過払いや家事事件、刑事事件とかもやってしまっているのか。
そして、世の中は「弁護士の就職難」と言うが、事務所の側からは、「よりどりみどり」という感覚は全くない。
例えば、どうして、日英中三カ国語できる人がかように少ないのか。
どうしてベトナム語や、ロシア語ができる人がかように少ないのか。
どうして客商売なのに、かように依頼者を開拓していくだけの能力を持っている人が少ないのか。
様々な才能・能力がある人が集い、「よりどりみどり」な状況があれば、事務所は大きく強化されるのだが・・・。法曹人口の増大を受けて、もっと多様な人材が集ってくれれば良いのだが・・・。
(あの、普通に法律がとてもできるというのも、多様の一端を担うんですけど、誤解はしないで。)
弁護士業務のやり甲斐、何度かここで述べたような気もするが、私の個人的な感覚で言えば、4点に集約できると思う。
何より、社会に役立っていることを実感できることが大事だ。
ただ、それだけでやっていけるものじゃない。
知的好奇心を満たしてくれることも大事。
依頼者や関係者との人間関係の充実も大事。
そして、営利で事業をやる以上、お金の問題も大事。
この4つ(社会性、知的好奇心、人間関係、利益)の相関関係で、やり甲斐というものは感じられるのではないだろうか。この全部を実現してしまいたい、そして新しい価値観を創りだしたい、そう思って、私はこの事務所で働いているが、人は足らない。是非とも、この事務所の中興の祖となってくれる人を捜しているのだが・・・。決して歯車になってくれる人を求めていないのだ。
何故、こちらが求める人材が、かくも来てくれないのか、悩んでしまう。正直、こちらの要求が高いのか、当事務所が人気がないからか、今年のサマクラの応募状況は、前年と比較するとやや低調だ。
ということで、救世主候補の皆さん、今からでも、サマークラークの申込、してみませんか。
卒業生の方は、まず試験勉強に集中して貰って結構。試験終了日の飲み会が終わったら、エントリーして欲しいなあ。
在校生向け
http://www.yglpc.com/kyujin/kenshu_smcl_youkou_osaka_zaigaku.html
卒業生向け
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