藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

一発主義

 この弊害を除去するために、旧司法試験(合格率2%)→ロースクールという段階を経ることによる受かりやすい司法試験(合格率30〜50%)が導入された。

 でも実際の司法試験は4日間にも及ぶ長い長い試験。合格率が上がったといっても、やっぱり落ちたら、さあまた1年勉強、である。

 NY州司法試験の勉強をやり始めて思ったのだが、合格率が50%(NY州)だろうが2%だろうが、試験は試験。落ちるのは怖いし、50%だから日本の25倍気楽ということは全くない。

 ただ、こっちの試験は年2回(7月、2月)。そもそも日本の司法試験も、年2回チャンスを与えたらどうなんだろう。

 勿論こっちも7月の試験がメインで2月はどっちかというと「敗者復活」的な試験である。しかし、7月が駄目でも2月がある。駄目だと分かるのが11月で、すぐ準備すれば、2月が終わる。「待機期間」が短くなる。実力がない人はやっぱり2回あろうと3回あろうと駄目だろうが、年2回だというだけで、「ちゃんとやればまあ次は受かるだろう」という気持ちにはなるかもしれない(私はまだその領域に至らないが)。

 だいたい、アメリカのロースクールを真似るといっても、アメリカにもBarBri(司法試験予備校)はある。かつ、この予備校、事実上独占企業になっていて、受験生の9割が行く。日本でinputのために予備校に行かなかった私も行っている。予備校主義の排除っていうのは別にアメリカを真似ていない。むしろ私にとっては旧来の日本の方が予備校主義ではなかった。ただ、真似るなら、年2回試験、これは良い、と思うんだが。