藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

教員の給料

 各種報道によると、公立の小中学校の教師の給料が2.8%程度引き下げられるそうだ。

 ずっと公立上がりで勉強してきた身としては、教育まで「官から民」が進みすぎるのは、怖い。
 米国ほどの学歴社会ではないにせよ、日本だって学歴は気にする人は気にする。セーフティーネットとか再チャレンジとかというレベルではないが、小学校や中学校で十分な教育が与えられて、別にそれまでお受験に無関心だった子供にだって、「良い」学校に行くことができるチャンスは保障されたっていいじゃないか。

 それだけじゃない、あれだけ「教師余り」と言われていたのに、なんと今は逆に教師が足らない状況が始まっているらしい。なり手もいない、給料も安いで、「良い」教育はできるのだろうか。

 公教育が安定している国は、やっぱり安定していると思う。
 ヨーロッパなら、大学に入るまでは殆ど学費がかからない。いや大学でもかからないが、卒業が大変なので結果的にお金がかかることはあるけど。米国は日本より学費がかかる。それでもトップを走っているじゃないかと言われるだろうが、万人にとって良い教育制度には思えない。入試手法(試験結果もだが、誰から推薦状が貰えるか、とか、関係者の貢献すら評価する制度)だって、学歴偏重社会だって、既に既得権と化した権益をお金で守る制度に思えてならない。

 公教育の崩壊は止めるべきだと、思うけどなあ。