藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

2つの事件


 松岡農林水産大臣と、ZARD坂井泉水さんの自殺(坂井さんは事故の可能性も)、衝撃を受けた。
 片方は、ずさんな自己の政治活動への批判に耐えられなくなっての自殺、片方は、癌などの病気に耐えられなくなっての自殺、か??  鬱病のようなものも併発していたかもしれない。


 人はいつかは死ぬ。だから、無理に生にこだわる必要はないのではないか、という説もあり得る。
 政治生命が奪われて今までの人生が全否定された中で生きるよりも、重い病気を併発してベッドでただ寝ながら生きるよりも、まだ自分が自由に動けるうちに、死んでしまった方がマシじゃないか、と思うことがあるのかもしれない。


 でも、少なくとも、積極的自殺というのは、私は嫌だし、あまり見たくない。
 なぜなら、命がもったいない、というのもあるが、もう1つ、周囲に迷惑がかかりすぎるからだ。


 人の死を心から喜ぶやつなんて、いないと思う。
 死ねば悲しい。特に家族や友人は、大いに悲しむ。悲しむだけじゃない、困るだろう。


 人間は、漢字のとおり、ひととひとの間で生きているのだから、責任を持って生きていくべきじゃないかなあ・・・。別に頑張らなくたっていいじゃないか。ただ生きていることに、価値があると思う。もちろん頑張れるなら、頑張ったらいい。松岡さんも、政治生命が絶たれたとしても、良いお爺ちゃんとして生きていけば良かったのに。坂井さん、別に歌えなくたって、あなたがいてくれさえすれば、みんながあなたの代わりに、あなたに歌って聞かせることができたろうに。


 もちろん、押しつけることはできないけど、(少なくとも積極的な)自殺っていうのは、ホンマに迷惑で、残念だなあ。