藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

ちょっと驚くこと


 今日、同学のイギリス人と一緒にご飯を食べに行ったのですが、彼が別に2人、韓国人とオーストリア人を連れてきていました。

 別に今日に限ったことじゃないんですが、ここに来ている人たちの語学能力には、いつもびっくりさせられます。この韓国人、普通に日本語・英語・中国語全部話せた上に、韓国語とタイ語を操るんです。。。

 
 そういえば、私がUCLAでお世話になった台湾系アメリカ人も、日本語英語以外に色々語学を勉強していたことを思い出します。


 北京語言大学に来ている多くの日本人から聞く感想ですが、ここは、確かに中国語を学びに来るところではあるけれども、最低限英語ができないと、確かに辛い。そして、英語が出来た上で、更になんか出来る奴がものすごく多い。


 いやいや、確かに勉強のためには、中国語だけを使う方が良いんです。
 ただ、様々な機会で英語は頻繁に使われます。そして、みな中国語がまだ完璧ではないけど、国籍を問わず、普通に英語は問題のないレベルでトークするから、やっぱり英語は必要な気がするのです。そして、英語+中国語を一番苦手とする(気がする)韓国人(冒頭の韓国人は例外ですが)が、韓国人ばかりでつるんでしまって、最大勢力なのに何故か浮いた存在になる。日本人は、韓国人ほどではないけど・・・。


 リーガルな世界でも、ある意味同じかもしれません。
 中国法と日本法を向こうがしっかり理解していれば、2つの言語で足りるのだと思います。
 しかし、時にそれぞれが相手の法律を理解していないことがある。

 例えば、日本法では当たり前の「対抗要件」という考え方が中国にはない。これは米国にもない。だから、(日本法の知識がない)中国人弁護士には「対抗要件」が理解し辛い、というかほぼ不可能。こんな時、お互いに米国法の知識があれば、なんとかそれを切り抜けることができます。というか、英語になると、どうしても米国法の用語に合わせて使うので、米国法の概念に多少なり触れる必要が出てきてしまいます。


 色々な意味で、アメリカンスタンダードというもののパワーなり恐ろしさを感じる今日この頃です。



 めちゃめちゃ余談ですが、北京歴が長い人々から、最近北京に来る日本人留学生が減ったという話を聞くようになりました。小泉政権のもとで中国に対する興味が失われたのか、中国が一定程度発展してしまってもう興味がなくなったのか、はたまた、近時の食品の安全性の問題から中国に行くことに懸念が生じているのか・・・真相はよくわかりませんが、これだけ多数のアメリカ人やイタリア人がここに来ているのに、日本人が減っているというのは、確かに不思議です。