藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

募集ついでに。


 アソシエイト会議の話題にもしたのですが、どういう人(日本人弁護士)がうちの事務所に向くのだろうか、どういう人をうちの事務所は採用すべきだろうか、というのは、良く議論になります。なんとなくの方向性はあるんですが、まあ欲深いというか、もっといい人を採りたいということなんですけどね。


 昨年もっとも多く採用した事務所は、1年で72名の新人弁護士を採用しました。
 しかし我が事務所は46名しか弁護士がおりません。それでも日本では有数の規模ではあるのですが、46名の事務所が72名採用することはできません。


 成績とか、学校だけで、ざっくり内定を出して、ある程度「漏れ」が出ても仕方ない、採用後に、ダメなら切っていけばいい・・・そんな採用は今はできないです。


 そして、ロースクール時代になって、修習に行く前の採用が当たり前となり、修習前にロースクール生と接点を持つことが、色々と難しくなっていて、これに本社・関西であるという一種のハンデも加わり、優秀な人材を確保することが難しくなりつつあるなあと思います。


 しかし、本社・関西であるということは、業務の細分化が過度に進んでいないために、最初から数年は、訴訟も訴訟以外も、いかなる法分野もみな一通り触れることができて、個々の弁護士の育成という観点では実はメリットもある訳です。例えば、今でこそ渉外分野をやっている私ですが、留学前は、例えば倒産でいえば、会社更生も民事再生も破産も特別清算も触ったし、今でも、訴訟を数件は持っている訳です(但し、色々なプロジェクトものが入るので、1人で訴訟を担当するというのは今はやりませんが)。例えば渉外という分野は、ある意味スーパージェネラリストであることが要請される面もありますので、これはこれで実は良い面もあると思います。


 こういう話は、実務修習を経ている修習生には伝わりやすいんですが、修習前のロースクール生にはなかなか実感を持ってもらえないんですよねえ。。。


 日本人弁護士も、中国人律師も、良い仲間が見つかると良いなあ。本当にそう思います。