藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

税の均衡は必要だけど・・・


 今般のバラマキはどうなのかなあ・・・。


 1人あたり数万円を頂けるのだそうですが、その1回限りの代償が恒久増税っていうのは、今ひとつ納得いかないですよねえ。社会保険や年金のために、恒久増税やむなし、とは思いますが、どうしても今回の「アメとムチ」では、なんか「1回限りのバラマキ」と「消費税増税」がリンクしてしまって、今ひとつな気がします。


 3年以内に増税やむなしとなることは、現状に鑑みると覚悟されるべきだと思いますが、少しでも増税幅を小さくすべく、無駄なバラマキはやめてもらいたいのが、正直なところです。それが分かっていたら、誰だって「アメ」を「アメ」だと思えないように思うのですが。


 日本社会は、行政による事前規制から、司法による事後規制型となり、民間でできることは民間でできるようにした、ということになってきた筈だったのですが、ここにきて、やっぱり官の肥大が、なかなかスリムな税制を実現することができない原因になっているように感じます。国民が8000万に減ろうとしているのですから、まずは官をコンパクトにする、具体的には、いまのうちに、道州制を中心とした内政と、国による外交・防衛という分担をして、完全な3重行政(国、都道府県、市町村)から簡素化すべきだと思うんですけどねえ。そうしないと、色々なアイデアや試案が生かされないと思うんですが。。。日本のデラウェラ州が登場して欲しいなあ。


 そいえば、官が小さくなって、司法が充実するために、司法試験合格者も増員させたんでしたよねえ。官が小さくならないから、今の司法試験合格者の「就職難」も生じているのかもしれませんね。