藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

Change (2)


 早速うち合わせでオバマ(ちなみに中国語では「奥巴馬」)の一節を述べて、だから我々の契約書案もChangeしましょうと提案してみているぎーちです。取りあえずアメリカ人には受けています。良かった良かった。


 変化といえば、この間大阪の京橋駅を歩いていた時に、法律事務所がポケットティッシュを配っているのを受け取りました。弁護士会が、一定のスローガンを書いたポケットティッシュを配ることはありますが、特定の法律事務所がそんなことするなんて珍しい!と思って見てみると、某東京の法律事務所が、過払返還請求ができますよ!ということを記載しているティッシュでした。


 過払返還請求事件は、色々な所で言われていますが、確かに取引履歴が長い人で、相手の業者が有名な所であれば、ある程度のお金が戻ってくる確率が非常に高く、「おいしい」と思う弁護士・司法書士も多いようです。ただ、これも色々な所で言われていますが、じゃあ、そんな「おいしい」ことはないような方であれば、受任を断ってしまい、弁護士会の公的法律相談を紹介する弁護士・司法書士もいるようです。結果的に、弁護士会の法律相談には、難しい案件ばかりやってきて、その引き受け手に困っているという話も聞きます。


 また、「おいしい」事件を求めて、様々な広告を行い、依頼者と会うことなく事件を処理する方もいるようです。だいたい、東京の事務所が大阪の京橋でポケットティッシュを配っていること自体、不可思議な気がします。


 ご承知のように、最高裁判例と前後して、貸金業者の「グレーゾーン金利」は実質撤廃され、このような「おいしい」事件はいずれなくなることが予想されています。東京と地方との「時差」を利用して、地方で東京の弁護士さんが一生懸命宣伝されるのは分かりますが、なんか、気持ち良いものではないなあと思ってしまいます。それとも、そういう「過払」で儲けておられる弁護士さんに対する「ねたみ」なのでしょうか?


 実は私も、頼まれればやってますし、「ねたむ」気持ちはない筈なんですが、自分でも釈然としない気持ちがうまいこと分析できていないです。