過払
司法書士vs弁護士の広告戦争だそうだ。
http://www.mbs.jp/voice/special/200905/21_20308.shtml
確かに、御堂筋線には、品のない広告がたくさんある。
過払という事件は、金利の変更で数年後にはなくなるであろうということも確実に予想されるだけに、なんともいえない感情に陥る。
ところで、この種の事件、私も実は、数は多くないが、やらない訳ではない。これが大阪の弁護士の宿命のようなものである。
しかし、正直余り苦にはならない。要は訴訟にすれば良いのだ。訴状を作りさえすれば、相手の業者が大手なら話は早い。この種の事件の訴状作成は私には難しいものではない。この種の事件の依頼者の殆どは市民法律相談とか経由だが、まず満足して頂いている。事件1つ1つを振り返ると、社会的意義もあるかな、とは思う。
ところで、司法書士の場合は、訴えの利益が140万円を超える事件等、地裁管轄の事件を訴訟に持っていくことはできない。
過払額が140万円を超えるということは結構ある(1社で300万円ということだってない訳ではない)のに、常に任意で整理しているとすれば、いったいどの程度で和解しているのであろうか。
まあ、弁護士の方も、この種の事件に頼って事務所経営をしていると将来どうかな、とは思う。
特に、若手に言いたい。確かにお金にはなるかもしれないし、社会的意義はあるから、多少受任するのはいいと思うが、決して弁護士としてのスキルを上げるものではないので、これに特化するのは、10年後、20年後を考えるとやってはいけないことだと、私は思う。