藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

説明会、面接

 先週金曜日、当事務所(弁護士法人淀屋橋・山上合同)の大阪事務所では、サマークラークのための第2回説明会が開催され、およそ50名のロースクール卒業生に参加いただきました。まずは、まったく事務所を代表しておりませんし、代表しているなんて言ったらみんな怒ると思いますので、まあ個人的に、参加頂いた皆様に対し、御礼申し上げます。


 また、本日からは、サマークラーク採用のための面接に来ていただいております。わざわざ2度も淀屋橋に足を運ばせて申し訳ありません。


 殆どの他の事務所が面接をしない中で、このような「面倒」な方法、しかも、現時点では希望者全員の面接という方法を採用した理由は、人が命の業界ですので、できるだけ、サマクラといえども、手間ひまかけて、こちらを知ってもらい、またこちらが学生・卒業生を知るためです。全員面接は今年初めての試みですが、結果として、良い結果をお伝えできない場合もあるとは思います。こちらも、簡単な面接ですべてを理解できるとは思って降りません。また、サマクラという限られた期間の雇用のための面接に、余り膨大な時間をかけることも現実的ではありません。今回参加いただいた方への採否の結果の通知には、一部の初期志望者を除いては、いまも引き続き希望者を募集していることとの関係で時間がかかると思いますが、もしもよろしければ、サマクラ採否の結果にかかわらず、当事務所に引き続き興味を持って頂けますと幸いです。


 個人的には、採用も、ロースクール同様に「点から線」の活動になりつつあることを実感します。本当に、旧時代と比べて、こちらも大変になりました。まあ、その分、やりがいもあるとはいえますが。


 ところで、一部の方から、当事務所の弁護士の中に、特定の大学に対して好きとか嫌いとか、説明会の中で申し述べた者がいた旨聞き及びました。真偽は現時点ではっきりしませんが、それを聞き及んで不快な思いをされた方がいるとすればお詫びします。ただ、当事務所は、一部の者の個人的な、○○大学が好きとか、嫌いとか、そんな感情でサマクラ採用はもちろん、弁護士採用や、事務局採用をしていることはないと断言できます。我々は、もちろん個々の弁護士には、出身大学か否か等の理由によって多少の好みはあるかもしれませんが、それはあくまで個人的な好みであって、私情によって大事なものを見失うような真似はしておりません。弁護士としてのさまざまな業務をする時間を犠牲にしてででも、人材発掘の重要性にかんがみ、サマクラ実施のための準備に真剣に取り組んでいます。


 これは、採用に留まらず、サマクラの内容面でも言えることです。例えば、採用のみを考えれば、また、依頼者の機密情報保護の視点からは、生の記録をサマクラに見せたり、打ち合わせへの同席は問題があり、むしろ事案を整形して、全員に同じ問題を解かせる「試験」のような実施の方が明らかに効率は良いわけです。が、我々は、十分な機密保護のための研修を条件として、すべてとは言えません(依頼者が拒絶する場合、拒絶することが明らかに予想される場合、裁判所が許可しない場合等があります)が、基本的には、生の記録・事件でのサマクラ実施にこだわっています。これは、そのような、なるべく生の弁護士の在り方を見ていただくことこそ、その事務所のあり方、弁護士のあり方を知る上で重要であるという我々の信念に基づいています。このようなサマクラの実施において、当事務所として、特定の大学を区別して優遇したり差別することはありません。


 まあ、そもそも採用でも実施でも、事務所として、特定の大学の方を区別する気であれば、「全員面接」なんてことをせずに、まず書類選考にする筈です。


 ちなみに私の考えはいくつかありますが、「少なくとも私よりは優秀な人材を採用したい」という想いで見ています。きっとそんな人材は溢れているのだと思うのですが・・・。見る目があるかどうかも問われているのだと思います。