藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

面接に来て頂いてありがとうございます。


 ぎーちです。


 一部の方を除いて、当事務所(弁護士法人淀屋橋・山上合同)の09年サマークラークの申込を頂いた方との面接が終わりました。全体で300名前後位お越し頂いたのではないかと思いますが、参加者の皆様には、来週に残っている10名前後の面接が終わる頃には、最終結果を御連絡できると思います。


 普通のサマークラークであれば、面接なんぞしないと思いますし、するとしても、「全員」面接はしないと思います。しかし、色々な思いで今年は実験をしてみました。


 逆効果かもしれない・・・つまり、サマクラの応募数に比して「落ちる」方の方が多いので、当事務所がその方を「落とし」てしまったが故に、その方が、当事務所とはもう縁がないと考えて、もう当事務所の以後の採用活動に興味を持ってくれないという悪循環が生じるのではないか・・・、という心配もありますが、いや、むしろ、多くの方が、当事務所と接点を持つことで、当事務所の「ファン」が増えて、サマクラの採否に関わらず、以後も事務所に興味を持って貰えるのではないか、という思いもありました。


 唯一の「品質保証」であった司法試験合格という資格に、品質保証機能がなくなった(少なくとも極めて弱くなった)以上、司法試験だけではなく、このような採用活動も、点から線になっているようにも思います。サマクラそのものもそうですが、この説明会や面接が、当事務所とロースクールの学生、新司法試験受験者、修習生との接点を増やす役割を担えたのであれば、良かったのかなと思っています。

 他方、あのように短い面接時間では、一定の評価ができても、常に正当な評価を行うことは難しく、時間をかけただけのメリットが事務所にあったのかどうか、疑問に思うことを言う者も、所内におります。しかし、まあ、それはどんなやり方でも間違いはつきものです。間違うのであれば、より間違わないように慎重にやるべきであって、今後とも、多くの学生、受験生、修習生に興味を持って貰える企画を考えていきたいと思います。


 我々は、弁護士事務所としてはそれなりに大きな方の組織ではありますが、他の業種との比較で言えば、100人そこらの組織でしかない訳で、単なる中小企業です。そして、我々は製造業ではなく、まさに「職人」であり、かつ「営業マン」でもある所属弁護士という「ひと」の出来・不出来によって、事業の成否が決まっていきます。お客さんという「ひと」を大事にするのは勿論ですが、将来の所属弁護士/相手方弁護士/紛争を判断する裁判官等となるかもしれない、学生、司法試験受験生、修習生といった「ひと」との繋がりをより大事にすることは、今後も続けていきたいなあと思っています。