藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

嬉しいこと、仕事のやり甲斐


 例によって私は新幹線乗車中。。。今日はどこへ行くのでしょうか。


 世の中、暗いニュースも溢れていますが、嬉しいことだってある筈です。
 最近嬉しいのは、「紹介」が増えてきたなあと思うこと。


 あ!

 女の子の「紹介」じゃなくて、お仕事の「紹介」ですよ。。。


 今まで、必ずしもお仕事上のお付き合いがなくても、信頼して貰えるということで「紹介」して貰えるのは、責任も重いですが、とても嬉しいものです。仕事にやり甲斐が出ます。


 ところで、仕事のやり甲斐って、どんな時に感じるものでしょうか?
 業種にもよるでしょうが、私は最近、弁護士の仕事の「やり甲斐」は、事務所として・・・とかではなく、個々の業務別に考えると(つまり、事務所としてのやり甲斐とか、経営戦略とかは抜きにしてここでは論じるとすると)、次の4つのメルクマールの総体で感じているような気がします。


(1)ディールのサイズ
(2)知的好奇心をくすぐるか?
(3)社会的責任
(4)依頼者との関係


 (1)デカイ事件の責任感っていうのは、独特のものがあります。デカイ場合、報酬もデカイことが多いというのも、営利で業務をやっている以上は、重要です。
 でも、デカくても、他が満たされなければ、今ひとつだと思います。


 (2)知的好奇心をくすぐるかどうかは、弁護士という業務の性質上、とても大事だと思います。やっぱりルーティーンな仕事というのは、やり甲斐を感じにくい面があります。


 (3)社会的責任というのも、私は無視できないと思います。例えば、自分がここで受任しなければ、この人のために受任する弁護士はいないかもしれない、と思う時は、(1)(2)(4)が今ひとつであっても受けることがあります。かつては刑事弁護がこれでした。今は、沢山は受けられませんが、日本語の拙い中国人の訴訟、私なりの責任感をもって受任しています。再建型倒産手続等のように、多くの人の生活がかかっている仕事も、こういう感覚を感じやすい業務の1つでしょうかね。


 そして、(4)依頼者との関係です。どんなに社会的に重く、ディールサイズも大きく、知的好奇心をくすぐる事件でも、依頼者との信頼関係がうまく築けていないと、やりづらいし、面白くないです。逆に依頼者との関係が非常に良好であれば、小さくても、ルーティーンでも、面白い気がします。

 面白くない事件は、弁護士の職人芸も十全には発揮されません。例えるなら、カープのブラウン監督の下での前田のような感じです(分かって貰えますか?)。


 ・・・以上は私がいま感じていることですが、ロー生・修習生に戻って考えると、この「依頼者との信頼関係」の部分は、「事務所での人間関係」を含む、広義の「人間関係」になるかもしれませんね。依頼者は勿論ですが、上の弁護士との距離感も大事でしょうね。


 ・・・

 話を元に戻しますが、そういう「紹介」のお陰で、仕事にやり甲斐を感じることができるのは、とても嬉しいことだと思います。


 因みに、昨日撮った500系。