藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

役員報酬について


 昨日か今日、「役員報酬」云々のタイトルで、弁護士会から緑色のペーパーが回ってきた。
 ん?取締役とか監査役の報酬の話かな、と思って読むと、


 なんと、弁護士会役員報酬、についてであった。


 副会長のなり手がいないのは、役員報酬が低いからだ!


 といわんばかりの内容である。


 私は再言する。


 カリフォルニア州弁護士会費:年間410ドル


 ニューヨーク州:2年間で350ドル(250ドルは間違いでした)


 上海律師協会(個人会費):1年間で2500人民元(今年は経済危機の影響から1500人民元に値下げ)


 このような中で、いま、月額4万5000円、即ち、ニューヨークと比べて30倍、カリフォルニアと比べても13倍、上海と比べてもそれくらいの差がある会費とりながら、更に役員報酬あげますか??


 なり手がいない、という前に、「行政組織」としての肥大化を検証しなければ、イギリスのように、弁護士自治の廃止が待ちかまえている。


 なり手がいないなら、副会長職を減らすべきだ。
 弁護士会役員報酬がいくらなのか知らないが、たとえ300万とか500万貰っているとして、これを倍にして喜んでなってしまうような副会長であるとすれば、それはかえって危ない。


 ついこの間まで5人だったのだから、5人に戻せばいい。7人にするから、問題なのだ。


 このようなビラを作ること自体、弁護士会の感覚がマトモじゃない証拠である。