藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

日弁連臨時総会・・・

12月25日付の「日弁連ニュース」に出ていましたね。

本年12月7日に会員から臨時総会の招集請求があったことを受け、12月17日の理事会で以下のとおり臨時総会を開催することについて審議され、承認されました。
なお、議案書は2月上旬に会員の皆様に郵送される予定です。
【日時】
2016年3月11日(金)14時
【場所】
弁護士会館2階講堂「クレオ
【会議の目的たる事項】
「法曹養成制度に関する件」

 正確なところは分からないのですが、伝聞によれば、この総会では3点の決議を求めているそうです。
(1) 司法試験合格者数を直ちに1500人にする
(2) 司法試験合格者数の目標を1000人にする
(3) 司法修習の給費制の復活

 (3)は賛成しますが、(1)と(2)は反対です。
 法曹人口を減らすことを宣伝すれば、いまより益々志願者が減ります。1000人合格にしたら法曹の質が維持できる、なんてお気楽なことを考えているギルド維持勢力、競争忌避勢力が多数いるとは信じられません。

 確かにいま、合格者増の中で、厳しい状況にある弁護士さんが0ではないと思います。また、訴訟件数は減っていると言われます。しかし、競争を忌避し、非訴訟分野・国際分野における法曹の需要の増大に応えずして、弁護士が国民の信頼を勝ち得るでしょうか。


 いま政府でも法曹人口問題は議論されていて、「1500人」という数値目標は出ています。しかしこれは、いまの厳しい状況でも「1500以上」は死守しようとするものであって、「1500まで減らせ」と言っているものではないのです。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30H2B_Q5A630C1CR0000/


 寧ろ積極的に、もっと開かれた弁護士会にすべく、目標を3000人にするとか、最低限1500は維持した上で漸増させるという決議なら喜んで賛成したいのですが・・・・。