統計情報など
New York State Board Of Law Examiners (BOLE)のWebsiteを見ていたら、合格発表直後はまだ発表されていなかった今回2006年7月実施のNew York州司法試験の統計的実態が発表されていたので、若干紹介したい。
受験数は10,448名、合格者数は7,258名、合格率69.5%だそうである。ここ数年続いていた難化傾向が改善し、合格率は昨年より2.5%高くなった。
おっと、合格者の持っている学位のことが書いてある。受験生のうち、8,081名がJDの学位を持っていて、うち6,411名が合格している。他方で、受験生のうち2,355名が私のように外国教育を基礎(私はUCLAの卒業生だが、3年通った訳ではないのでこちらに分類される)として受験しており、うち846名が合格している。つまり、イギリス人やインド人など、英語に問題のない人を含め、外国人の合格率全体となると、35.9%ということになる。日本人に限定すれば、もっと低くなる可能性があるように思う。そう考えると、合格率の改善の恩恵を受けたとはいえ、私の合格は、何というか、奇跡のようなものだ。
おっとおっと、ちょっと面白い事件の公表もある。
BOLEによると、全受験生のうち、57名分のMPT(Multistate Performance Test)と呼ばれる、法律実務のメモを作成するテストの答案が、郵送中に損傷を受け、採点できなかったそうである。この試験は、全体の1000点満点のうち、100点を占めるので、結構大きな「被害」である。
幸か不幸か、57名中19名は、かりにこれが満点だったとしてもどうせ落ちることとなる点数だったそうだ。逆に24名は、これが0点だったとしても合格する点数。差し引き14名がこの試験の点数の影響を受けるが、残り900点から推計!して100点分の点数を出したとか。その結果14名全員が合格したようである。
私、このMPTというテスト、時間不足で良く泣いていたので、もしかして私の答案も損傷を受けたので受かったのかな、とも思ったが、公表情報によれば、実際にこの被害に遭った人には個別に連絡が行ったとのこと。私の手元には連絡来ていないので、私の答案はちゃんと採点された、ということかな。