藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

最初の法廷


 日本に戻って約2ヶ月ですが、今日が最初の法廷でした。
 わざわざ上海にいた私になきついて電話してくれた依頼者のことを思い引き受けた高裁からの事件でしたが、行くまで緊張でした。


 ご承知のように、一審敗訴した事件を高裁から引き受けるのは、骨が折れます。
 高裁は、新たな主張や証拠を提出しても、時機に遅れたものとして取り扱わないことだってできます。また、新たな主張がなかったり、新たな主張があっても取るにたらなかったりした場合などは、和解交渉ができるなら兎も角、そうではない場合であれば、第1回目の期日で結審してしまうこともかなり高い確率であります。


 ですから、高裁では、第1回目の期日こそ、その後の審理がどうなるかを決する重要な日なのです。


 内容は勿論書けませんが、依頼者も傍聴する中で、裁判長に「主任裁判官がかなり説得力のある控訴理由書と言っている」と言わせ、「具体的詳細な反論」を被控訴人に提出させるように言わせたのは、本当に良かったなあ、と思う次第です。


 日本の民事訴訟については、色々言いたいことがありますが、しかしそんな「箱庭訴訟」であっても、やりようによってはなんとかなるものです。勿論その分労力はかかりますが。。。


 最近私のところに来る相談は何故か訴訟が多いのですが、なんだかんだいって、私は本質的に訴訟弁護士なのかなあ・・・と思うようになりつつあった中で、今日の第一歩は、まずは順調なスタートだったのでしょうか。