法科大学院への留学
最近、法科大学院ができてから、いままでの法学研究科は、外国人留学生のための場所のようになってしまいました。法律の世界の院としては、日本人=法科大学院、外国人=法学研究科といった棲み分けができてしまっています。これでは、留学生にとっても、良い勉強ができない可能性があります。
とはいえ、留学生に日本の法科大学院を目指せというのは、なかなか大変です。
日本人と対等な立場で入試を受けろという訳ですから・・・。
しかし、私が上海で適性試験等をご指導させて頂いた方が、ついに日本の某難関法科大学院に合格したそうです。留学生ではありますが、その方は数年後の日本の司法試験合格を目指して、更に厳しい勉強を続けていくことになります。
現在、日本の法科大学院の人気は日本人の間で凋落傾向です。併せて日本の少子化の問題もあります。こういう時こそ、外国の優秀な学生を受け入れ、国際色豊かな法曹の養成に尽力すべきだと思っていました。ニューヨーク州のように、毎回の司法試験合格者の2〜3割が外国の方、ということには、すぐにはならないかもしれませんが、日本資格の法曹が世界で羽ばたくことができるように、我々も、法科大学院も、努力すべきだと思います。