ソクドク問題はどうなった?
1年前、私が知らなかった「ソクドク」というターム。即独立する弁護士、という意味であるが、実際、平成20年12月2回試験合格者のうち、どの程度の方が、大阪弁護士会でソクドクとなったのかを聞いてみた。
はっきりしたことは分からないが、多くて3名くらいなのだそうだ。
あれ?言われていた程多くないじゃん??
実は裏があるらしい。
司法修習を終えたばかりの方は、ソクドクするための事業資金・・・すなわち、事務所を賃借し、机など設備備品を購入するだけの資金を持たない場合が少なくない。また、弁護士登録するには、入会金や月会費(大阪弁護士会の場合、月額で約4万4000円(日弁連会費を含む))で相当な資金が必要になる。
ソクドクできた方は、もともと社会人経験がある等で、一定の資金が「前もって」蓄えてある方で、そうではない場合は、ソクドクすらできず、弁護士会に登録すらしていないのだという。要するに、一定数のモノが、高い学費を払い法科大学院に入学、2〜3年をかけて卒業し、司法試験合格後1年の司法修習を国費をもって行い、2回試験という修了試験に合格したにもかかわらず、社会で活躍することができていないということである。
派遣問題がクローズアップされているが、弁護士業界もいよいよ待ったなしである。