藤本大学~徒然なるままに(弁護士ぎーちのブログ)

ぎーち(弁護士藤本一郎:個人としては大阪弁護士会所属)のブログです。弁護士法人創知法律事務所(法人は、第二東京弁護士会所属)の代表社員です。東京・大阪・札幌にオフィスを持っています。また教育にも力を入れています。京都大学客員教授・同志社大学客員教授・神戸大学嘱託講師をやっています。英語・中国語・日本語が使えます。実は上場会社の役員とかもやっていますし、ビジネスロイヤーだと認識していますが、同時に、人権派でもあると思っています。要するに、熱い男のつもりです。

合格おめでとうございます。


 もう2日前の話になってしまったが、9月11日は、新司法試験の合格発表があった。
 合格者は今年の年末から1年間の司法修習を経て、2010年の初頭に法曹となる見込みだ。
 合格者のみなさんには、心から「おめでとうございます」と言いたい。また、私宛てにわざわざメール等で合格を報告してくださった皆様、一部返事が遅れているが、本当に良かったね、と言いたい。


 京都大学法科大学院の不振は、私の手元の情報によれば「図書室における態度」等から事前から予測されていたそうであるが、京大関係者の1人としては衝撃である。その原因は様々なものが考えられるが、丁度、関西の学生による東京大手事務所における法科大学院在学時の夏休みのサマークラークが本格化した時期と重なることから、関東の法科大学院と異なり、関西から東京まで行ってサマークラークを受けなければならなかった学生達は、いわば「気持ちだけエリート」になってしまい、手堅い勉強をすることができなかったのではないか、と勘ぐってしまう。


 サマークラークやエクスターンは実務を知る上でも非常に重要である。私も、弁護士会としても、事務所としても、これらの活動は奨励し、また重視している。先週まで来てくれたエクスターンの学生も、まあそれなりには私の側で2週間過ごせたことを満足してくれたのではないかと思うし、それが大学に戻って役立つと信じる。


 しかし、そこで「エリート感覚」だけを養ってしまったとすれば、意味がない。弁護士とは、本質的に「脇役」であり、「エリート感覚」は、一般に害悪である。


 何故法曹を目指したのか、何故法科大学院に来ているのか、どんな法曹になりたいのか、そのような「志」を再確認し、まずは、手堅く勉強して欲しい。


 合格者の方々へ。
 当法人(弁護士法人淀屋橋・山上合同)は、事務所説明会を開催するので、興味があれば是非参加してください。
 http://www.yglpc.com/kyujin/assosi_setsumei_osaka.html
 2008年 9月25日(木)午後6時から
 2008年 9月29日(月)午後6時から
 2008年 10月2日(木)午後6時から

です。